著者のコラム一覧
六川亨サッカージャーナリスト

1957年、東京都板橋区出まれ。法政大卒。月刊サッカーダイジェストの記者を振り出しに隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長を歴任。01年にサカダイを離れ、CALCIO2002の編集長を兼務しながら浦和レッズマガジンなど数誌を創刊。W杯、EURO、南米選手権、五輪などを精力的に取材。10年3月にフリーのサッカージャーナリストに。携帯サイト「超ワールドサッカー」でメルマガやコラムを長年執筆。主な著書に「Jリーグ・レジェンド」シリーズ、「Jリーグ・スーパーゴールズ」、「サッカー戦術ルネッサンス」、「ストライカー特別講座」(東邦出版)など。

追憶のマラドーナ 「神の手」と「5人抜き」ゴールの思い出

公開日: 更新日:

 アルゼンチンーイングランド戦は、アルゼンチンが一方的に攻めながらスコアが動くことはなかった。同行のカメラマンとは「前半30分過ぎに撤収してタクシーでプエブラに向かう」と約束していた。後ろ髪を引かれる思いでスタジアムを後にし、タクシーに乗り込んだ。プエブラまでは片道約2時間のドライブだ。

 カーラジオでは、試合の実況を早口で伝えてくれりれるが、スペイン語なので詳細は不明である。

 タクシーの心地良い揺れが睡魔を招き、ウトウトしていると突然、アナウンサーが「マ~ラァドォ~ナァ~!」と名前を絶叫しながら連呼するではないか! 一緒になってドライバーも興奮している。

 これはただ事ではない。マラドーナが何かしでかしたに違いない。

 確認できず、ヤキモキしながらタクシーに揺られ、プエブラのスタジアムに付くや否や、プレスセンターに駆け込んだ。 大会スポンサーであるJVC(日本ビクター)のテレビが、マラドーナの「神の手ゴール」(後半51分)と「5人抜きゴール」(55分)を繰り返し放映している。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    世良公則氏やラサール石井氏らが“古希目前”で参院選出馬のナゼ…カネと名誉よりも大きな「ある理由」

  2. 2

    国分太一が社長「TOKIO-BA」に和牛巨額詐欺事件の跡地疑惑…東京ドーム2個分で廃墟化危機

  3. 3

    浜田省吾が吉田拓郎のバックバンド時代にやらかしたシンバル転倒事件

  4. 4

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  5. 5

    「いま本当にすごい子役」2位 小林麻央×市川団十郎白猿の愛娘・堀越麗禾“本格女優”のポテンシャル

  1. 6

    幼稚舎ではなく中等部から慶応に入った芦田愛菜の賢すぎる選択…「マルモ」で多忙だった小学生時代

  2. 7

    「徹子の部屋」「オールナイトニッポン」に出演…三笠宮家の彬子女王が皇室史を変えたワケ

  3. 8

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  4. 9

    新横綱・大の里の筆頭対抗馬は“あの力士”…過去戦績は6勝2敗、幕内の土俵で唯一勝ち越し

  5. 10

    フジテレビ系「不思議体験ファイル」で7月5日大災難説“あおり過ぎ”で視聴者から苦情殺到