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山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

新庄剛志のプロ野球復帰断念に少しほっとしている理由とは

公開日: 更新日:

 新庄剛志がプロ野球復帰を断念した。48歳にして前代未聞の挑戦が注目を集めていたが、先日のトライアウトを受験した結果、獲得に乗り出す球団はなかったようだ。

 それにしても現実は厳しかった。あの鍛え上げられた肉体を見る限り、新庄が真剣だったことはまちがいない。また、48歳という年齢にしては常軌を逸した超人的なパフォーマンスを見せたことも確かだった。結果は残念だったが、宇宙人らしさは健在だったのだ。

 しかし、この結果は当然でもある。貴重な支配下選手枠の1つを新庄に使うということは、そのぶんクビを切られる選手もいるということだから、各球団は慎重かつシビアに判断したのだろう。

 新庄が復帰断念を発表する前、一部のプロ野球OBや野球ファンの芸能人らが、各球団に新庄獲得を求める声を盛んに発信していた。いわく新庄の豊富な経験とカリスマ性はチームの活性化につながるはず、若手選手のファンサービスやプロ意識の向上につながるはず、プロ野球全体が盛り上がるはず、グッズ収入と広告効果だけでも十分利益が出せるはず、などなど主に新庄の存在そのものに価値を見いだした無形の効果に期待する声であった。平たく言うとファンのために新庄を獲得してほしい、ファンが盛り上がれば球界も活気づく、ということだ。

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