池江璃花子が東京五輪代表決定 完全復活のカギは精神力

公開日: 更新日:

 池江璃花子(20)が、まさかの五輪切符を掴み取った。

 4日に行われた東京五輪代表選考を兼ねる競泳日本選手権。池江は100メートルバタフライに出場し、57秒77の記録で優勝。個人種目の派遣標準記録(57秒10)には届かなかったが、400メートルメドレーリレーの同記録(57秒92)は突破。リレーメンバーとして東京五輪の舞台に立つ。

■6週間で約2秒も短縮

 ゴールして電光掲示板を確認すると、右の拳で水を叩いてガッツポーズ。その後は号泣し、プールサイドへ上がると両手で顔を覆った。直後のインタビューでも涙は止まらず「5年前のオリンピック選考よりもずっと自信もなかったし、自分が勝てるのはずっと先のことだと思っていたんですけど……。自分がつらくてしんどくても、努力は報われるんだなって思いました」と声を震わせた。

 2019年2月に白血病が発覚。一時は15キロ以上も体重が減り、つらい闘病生活を経て、昨年8月に大会復帰。同種目で59秒44を記録した今年2月の東京都オープン(予選)から、たった1か月半でタイムを2秒近く短縮。驚異的な復調ぶりである。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  3. 3

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 4

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 5

    高市首相「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」どこへ? 中国、北朝鮮、ロシアからナメられっぱなしで早くもドン詰まり

  1. 6

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  2. 7

    阪神・佐藤輝明の侍J選外は“緊急辞退”だった!「今オフメジャー説」に球界ザワつく

  3. 8

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  4. 9

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 10

    古川琴音“旧ジャニ御用達”も当然の「驚異の女優IQの高さ」と共演者の魅力を最大限に引き出すプロ根性