池江璃花子は五輪出場どころかメダルもあるこれだけの理由
パリとは言わず、東京で花開くかもしれない。
3日に開幕する競泳の日本選手権。東京五輪の選考会も兼ねており、中でも注目が集まるのが白血病から復帰した池江璃花子(20)だ。
今大会には自由形の50メートル、100メートル、バタフライの50メートル、100メートルの4種目で参戦。本人が目指しているのは2024年パリ五輪だけに、五輪での勇姿は3年後までお預けかと思いたくもなるが、そこまで待つ必要があるのかどうか。
中でも期待できるのはバタフライだ。休養後に初めてバタフライで大会に出場したのは今年2月の東京都オープン。100メートルを59秒44で泳ぎ、3位に入った。
■目標を2024年パリ五輪だが…
池江はもともとバタフライが得意。16年リオ五輪では100メートルバタフライで日本新記録の56秒86をマークして5位。入賞した唯一の種目だった。
自由形以上に体力を必要とし、負担を強いる種目のために復帰が2月まで遅れたものの、体力や泳ぎのカンは右肩上がりの回復が期待できる。日本水連の平井伯昌競泳委員長が、今回の日本選手権での池江に関して「100メートルバタフライは優勝の可能性もある」と話しているのも確固たる裏付けがあるからではないか。