池江＆松山を聖火最終走に祭り上げ！世論スルーの機運醸成

「松山が最終点火者に選ばれるべき」

マスターズを制した松山英樹も急浮上（Ｃ）ロイター＝共同

　さらに、池江以外に浮上しているのが、男子ゴルフの４大大会、マスターズ・トーナメントを制した松山英樹だ。

「マスターズを３回制したニック・ファルド（英国）が『松山が最終点火者に選ばれるべき』と発言。松山本人は否定しましたが、関係者から注目を浴びています」（大会関係者）

　だが、開催強行でいいのか。コロナはまだまだ終息からは程遠い状況だ。東京五輪関連の著書がある作家の本間龍氏が言う。　

「国内では第４波が拡大しつつあり、世論も『歓迎ムード』ではありません。開催にこぎ着けたいＩＯＣやＮＢＣとしては、池江選手や松山選手の名前を挙げるくらいしか、機運醸成の手段がないのでしょう。国内メディアも礼賛ばかりで、国民の思いとはかけ離れています。注目されればされるほど、選手本人は複雑な思いを強めるのではないか。キチンと現実を見つめるべきです」

　１２日付の米紙ニューヨーク・タイムズは〈一大感染イベント〉と酷評したが、こちらの方がよほど冷静だ。