NBPエキシビションマッチは「トレード要員の見本市」五輪期間中の花相撲に熱視線
23日、NPB(日本野球機構)が五輪期間中に「エキシビションマッチ」を行うと発表した。7月27日から8月10日まで、全国の球場で計58試合が予定されている。
主な目的は2つ。ひとつは主力の調整だ。
五輪期間中はペナントレースが中断されるため、その間の調整をどうするかが懸念されていた。
エキシビションマッチはすべてが「セVSパ」。成績に関係しない非公式戦なので、激しい内角攻めやクロスプレーなどはないものの、調整という意味では実戦に勝るものはない。
興行の側面もある。中日の本拠地であるバンテリンドームで行われる8試合と8月1日のマツダスタジアム(広島―ロッテ戦)は無観客が決定しているが、それ以外はすべて有観客。当然、チケットも販売する。昨年からのコロナ禍で球団の収益は大幅に減少。現在も観客制限や無観客が続いている。これを機に少しでも回収したいと思うのは当然だ。
あるパ球団の編成担当は「エキシビションマッチの目的はそれだけではありません」とこう続ける。