東京五輪の野球選手チェックはTV観戦で十分と考える根拠

公開日: 更新日:

 我々、スカウトにとって、収穫はほとんどないと思っている。7月28日に開幕する東京五輪野球のことだ。

 参加は6カ国。すでに米国、日本、韓国、イスラエル、メキシコの出場が決まっていて、残り1つの枠をオランダ、ドミニカ共和国、ベネズエラの3カ国で争う。メキシコをはじめとする中南米の代表はトウの立ったベテラン選手、いわばメジャー崩れの連中がほとんど。主だった若手有望株はすでにメジャー傘下でプレーしているからだ。

 強いて言えば注目は日本だが、メジャー球団が本腰を入れてチェックしようと考えているのは今オフに海を渡る可能性がある鈴木誠也(26=広島)くらい。他の野手の村上(21=ヤクルト)にしても、投手の平良(21=西武)、森下(23=広島)、山本(22=オリックス)にしても、あくまでも来年以降に備えた視察になる。中川(27=巨人)と岩崎(30=阪神)は左腕というのが最大の売りだし、昨季までヤンキースでプレーした田中(32=楽天)や、昨オフメジャー入りを目指した菅野(31=巨人)に全盛時の力はない。年齢を考慮しても、彼らの獲得に二の足を踏むメジャー球団は多い。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  3. 3

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  5. 5

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  1. 6

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  2. 7

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  3. 8

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  4. 9

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」

  5. 10

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  3. 3

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  4. 4

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  5. 5

    やす子の毒舌芸またもや炎上のナゼ…「だからデビューできない」執拗な“イジり”に猪狩蒼弥のファン激怒

  1. 6

    羽鳥慎一アナが「好きな男性アナランキング2025」首位陥落で3位に…1強時代からピークアウトの業界評

  2. 7

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 8

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  4. 9

    渡部建「多目的トイレ不倫」謝罪会見から5年でも続く「許してもらえないキャラ」…脱皮のタイミングは佐々木希が握る

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」