米女子体操シモーン・バイルス 性的虐待を受けたスーパースターの矜持

公開日: 更新日:

 五輪連覇を狙う米国女子体操界を牽引するスーパースターで、チームドクターによる性的虐待を主張したシモーン・バイルス(24)を、「それでも彼女は立ち上がる。立ち上がる。また立ち上がる」との見出しで扱ったのが24日付「ニューヨーク・タイムズ紙」(電子版)だ。

 この記事は「バイルスはずっと東京五輪を望んでいた。それが早く始まることをではなく、終わってくれることを」という刺激的な書き出しでスタート。「バイルスは前回のリオ大会で体操のため、国のためにすべてを捧げ、米国女子体操チームを五輪連覇に導いた。個人としても3つの金メダルを獲得。しかし、そのリオ大会終了後、すぐにチームドクターの選手に対する性的虐待という大スキャンダルが発覚、時が経つにつれ自らも被害者のひとりであり、身体的、精神的虐待を受けていたことに気付いた」という。

 体操は採点競技。勝敗には審判のジャッジが大きく影響する。ゆえに協会や審判に悪い印象を与えることを恐れ、言いたいことを心にしまい込むのが選手の常だったが、バイルスは違った。

「私は米国代表、(自分が所属する)世界チャンピオンセンター代表、そして世界中の黒人や褐色の肌の女の子たちの代表なの。決して米国体操協会を代表しているわけじゃない」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  2. 2

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  3. 3

    佳子さま31歳の誕生日直前に飛び出した“婚約報道” 結婚を巡る「葛藤」の中身

  4. 4

    国分太一「人権救済申し立て」“却下”でテレビ復帰は絶望的に…「松岡のちゃんねる」に一縷の望みも険しすぎる今後

  5. 5

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  1. 6

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  2. 7

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  3. 8

    清原和博 夜の「ご乱行」3連発(00年~05年)…キャンプ中の夜遊び、女遊び、無断外泊は恒例行事だった

  4. 9

    「嵐」紅白出演ナシ&“解散ライブに暗雲”でもビクともしない「余裕のメンバー」はこの人だ!

  5. 10

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢