山田隆道
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山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

ドミニカ戦で2失点…我らが阪神・青柳さんを救ってくれたサヨナラ勝利

公開日: 更新日:

■北京のGGのことを思うと…

 あのころの川尻はその実力のわりに先述の藪に比べると少々地味な存在だったが、この日米野球での快投で一気に脚光を浴びた。当時の阪神は万年最下位の暗黒時代だっただけに、あのスポットライトがやけにうれしかったことを覚えている。

 だから、今回も青柳が一躍スターになったりして……なんてひそかに期待していたのだ。東京五輪で大活躍したら、もしや虎のエースの称号は西勇輝から青柳にわたるのではないか、と。

 しかし、打たれてしまった。もちろん、慣れないリリーフ登板や捕手が同僚の梅野隆太郎でなかったことなど、気の毒な面はたくさんある。

 だから、余計に日本が勝って良かった。かつて北京五輪のG・G・佐藤のことを思うと、これはただの1勝ではない。青柳さんを救う1勝だった。

■ただいま絶賛発売中の「阪神タイガースまさか優勝!?」特別号(350円)にて、【阪神版 悪魔のプロ野球辞典】掲載。山田隆道氏が独自の目線でプロ野球語録を解説しています。

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