【バレーボール】日本男子29年ぶり8強 飛躍を支えたのは敏腕フランス人コーチ
59年ぶりのベスト4には届かなかった。
昨3日、バレーボール男子日本代表(世界ランキング11位)が準々決勝でブラジル(同1位)にストレート負け。トップとの差を見せつけられた一方、男子バレー日本代表が準々決勝(ベスト8)に進出したのは1992年バルセロナ五輪以来29年ぶりの快挙。ロンドン、リオでは2大会連続で五輪の舞台に立つことすら叶わなかった。ロンドンで銅を獲得した女子と比較され、長らく「男子は弱い」といわれてきただけに、今大会での躍進が目立っている。
その飛躍を支えたのは、フィリップ・ブランコーチ(61)だ。リオ五輪後の17年、指揮官に就任した中垣内祐一監督(53)と共にヘッドコーチに招聘されたブランコーチは、フランス代表として活躍。現役引退後、01年にフランス代表監督に就任。翌02年の世界選手権でフランス初の銅メダル獲得に貢献すると、04年には母国を12年ぶりとなるアテネ五輪出場へと導いた。
「ブラン再生工場」がまず着手したのは、攻撃のバリエーション増加と、攻撃的なサーブの徹底。ブラジル戦では主将の石川祐希(25)がスパイクを打つと見せかけてトスを上げる「フェイクトス」を連発。最終セットでは2連続サービスエースを決めるなど、その片鱗を見せていた。