柔道男子100キロ級「金」団体混合「銀」ウルフアロン<3>リハビリと練習で1日200キロを大移動した

公開日: 更新日:

ウルフアロン(25歳、柔道男子100キロ級・金メダル、団体混合・銀メダル/了徳寺大職)

「これだけは絶対に妥協しませんでした」

 大会3カ月前からスタミナ強化のために走り込みを始めたウルフが振り返る。

「自宅から3キロほど離れた山まで走っていって、そこにある長い階段でダッシュを10本。どれだけ疲労がたまっていても“週3回”は必ずやると決めていました。最初はキツくても次第に余裕でこなせるようになったことや、ルールを守り切れたことも自信につながりましたね」

 痛めていた右膝がこれに耐えることができたのは、リハビリのたまものだ。東京・北区にある国立スポーツ科学センター(JISS)に多いときで週3、4回通う生活を続けていたからだ。

「半月板の故障によって変わってしまった膝の感覚に慣れるため、動かし方の確認のトレーニングを重点的にしました。悪い方の膝を固定しながら、もう片方の足を動かしたり、ケンケンで素早く動かしたりといったことに取り組みました」

 神奈川県の自宅からJISSまで片道70キロ超。長距離移動を可能にしたのは、昨秋に購入した愛車だった。免許取得は昨年9月にさかのぼる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」