著者のコラム一覧
山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

巨人の大エース相手に投げ勝った! 阪神・高橋遥人に全盛期の井川慶を見た

公開日: 更新日:

 背番号29のサウスポー、キレと力のあるクロスファイア、奪三振率の高さ、フォロースルーで体が流れるところ、何事にも動じなさそうな茫洋とした雰囲気……まるで全盛期の井川慶のようだった。

 25日の巨人戦でプロ初完封勝利を飾った阪神・高橋遥人のことだ。

 9回被安打5、奪三振13の無失点。最終回は味方守備の拙さと不運によってピンチを招いたが、それ以外はほぼ完璧な投球で巨人打線をねじ伏せた。しかも、相手投手は巨人の大エース・菅野智之。実績的にははるかに格上の大エースと白熱の投手戦を演じ、投げ勝ったのだから圧巻だ。

 高橋は2017年ドラフト2位で亜細亜大学から阪神に入団した。亜大出身の左腕といえば、阪神では100勝100セーブを記録した山本和行が思い出されるが、個人的には80年代後半に輝きを放った近鉄の左腕エース・阿波野秀幸が印象深い。あの球史に残る伝説の名勝負「10・19川崎決戦」(詳細割愛)の主役を演じた阿波野も、細身の優男ながらキレキレのストレートで高い奪三振率を誇った、スター性抜群のザ・エースだった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カーリング女子フォルティウス快進撃の裏にロコ・ソラーレからの恩恵 ミラノ五輪世界最終予選5連勝

  2. 2

    南原清隆「ヒルナンデス」終了報道で心配される“失業危機”…内村光良との不仲説の真相は?

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  5. 5

    高市政権「調整役」不在でお手上げ状態…国会会期末迫るも法案審議グダグダの異例展開

  1. 6

    円満か?反旗か? 巨人オコエ電撃退団の舞台裏

  2. 7

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  3. 8

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 9

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  5. 10

    近藤真彦「合宿所」の思い出&武勇伝披露がブーメラン! 性加害の巣窟だったのに…「いつか話す」もスルー