伊藤将司は毎年1月1日に監督宅へ押しかけ打撃練習をおねだりした

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伊藤将司(1年目・投手・25歳)

 ストレートの最速は146キロながら12日現在、8勝7敗、防御率2.67。JR東日本からドラフト2位で入団したルーキーがチームに欠かせない歯車になっている。

 横浜高で伊藤を指導した小倉清一郎元野球部長はその成長に驚きを隠しきれない。

「球が遅かったので、一塁牽制に見せかけた特殊な投げ方を教えました。甲子園には2度出ましたが、それでも高校3年時の球速は130キロほど。プロなんて夢のまた夢だと思っていた。六大学も厳しいだろうと、彼の実家から通える国際武道大に進ませたんです。それが今や8勝でしょ。投げる時に指をしっかり引っかけているから、球が低めで少しブレるんです。打者にとって打ちにくいボールを投げられるようになっています。予想以上の、考えられない成長ぶりですよ」

 伊藤は千葉県の九十九里浜に面した小さな田舎町、山武郡横芝光町に3人兄妹の長男として誕生。元高校球児の父の影響から小学生になると同時に、今はなき地元の少年野球クラブ・横芝フェニックスの門を叩いた。

 同クラブの監督として小、中と伊藤を指導した宮園博香さんは「天性の野球小僧でした」と、こう振り返る。

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