著者のコラム一覧
岡崎朋美長野五輪メダリスト

1971年、北海道清里町出身。94年リレハンメルから98年長野、2002年ソルトレークシティー、06年トリノ、10年バンクーバーと日本女子最多の冬季五輪5大会出場。長野で日本女子短距離選手初のメダル(銅)を獲得した。07年に結婚、10年12月に女児を出産。14年ソチ五輪代表入りを逃し、現役引退。20年マスターズ国際スプリントゲームズで世界新記録を更新して金メダル獲得。現在は全国各地で講演会を行う。聖徳大学客員教授。日本学生陸上競技連合理事

<13>年越しを肌で感じた「緑のたぬき」スピードスケートに正月休みなし!

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■北海道への帰省で聖子さんに助けを求め…

 年末年始に実家へ帰省する、ということも現役時代は無縁だった。それなのに、いざ引退後に帰省したら帰京のタイミングで猛吹雪に遭遇したことがある。今年も大雪で飛行機の欠航や電車の運休が相次いだが、北海道では珍しくない光景だ。

 当時、私たちは父の運転するパジェロで実家から女満別空港に向かっていた。父は国道ではなく、近道を走りたいタイプ。除雪のしていない裏道を選んだ結果、雪で畑と道路の境目が分からなくなり、パジェロは見事に畑へとハマった。雪に慣れていない福岡生まれ大阪育ちの夫はパニック。雪で立ち往生した車内が一酸化炭素中毒になったというニュースもやっていたため、「死ぬ~!」と騒いでいた。

 そんな夫を一喝し、私は携帯で兄に連絡。自前のトラクターで引っ張ってもらい、事なきを得た。ただ、空港に着いても吹雪で肝心の飛行機は欠航続き。その日のうちに帰れなければ、夫は翌日の仕事始めに間に合わないという絶体絶命の状況だった。この時ばかりは私も相当追い込まれていたのか、橋本聖子さんに「どうしても今日中に帰りたいのです。何とかなりませんか?」と電話するほどだった。すると、日頃の行いが功を奏したのか、天候がみるみる回復。搭乗予定の次の便で飛べることになった。聖子さんパワーが天に届いた気がした。

 それ以来、夫は冬の北海道がトラウマに。年末年始の帰省先は夫の実家がある大阪に変更した。

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