バドミントン渡辺勇大もプロ転向…競技団体と決別するアスリートが続出する気配

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 渡辺はこの問題に対してツイッターで「真偽はまだわからないので何も言えませんが、選手や関係者に説明は必要かと思います。可及的速やかな対応を求めます」と投稿したのだ。

 この投稿に対し、バドミントン協会は「その件に関してはお答えすることができません」と言うのみだったが、渡辺は問題発覚以前から組織に対する不信感を募らせていた可能性もある。

 スポーツライターの小林信也氏は言う。

「バドミントンは世界のサーキットで賞金を獲得できるほど強くなってきた一方で、組織がアマチュア的なままであることが原因のひとつになっていると考えられます。『日本代表』として派遣されて大会に出る以上、賞金は一度、協会に入ってから選手に渡る。賞金レースに対して協会の関与が大きすぎることが、選手にとって居心地の悪さを感じるのでしょう。テニスゴルフのようにプロツアーが優先、五輪が二の次、という競技であれば、プロが中心になるが、バドミントンは五輪に対する依存がまだ強い。それでいて選手が強いので、協会と選手の関係が複雑になってきているのです。今回のバドミントン協会のような不正は、どこの団体もメスを入れたはずなんですけど、変わっていないところが多々ある。その一番の原因は、スポーツ協会とJOCがナアナアでやっていること。横領を認め合っているということではなくとも、問題がないように互いに“指導”し合っていると聞きます。プロ化する選手はこの先も増えていくでしょう。ただ、それが必ずしもいいとは思えませんが……」

 国内外で自由に稼げるメドがつけば、今後、協会や連盟に見切りをつけてプロ転向を決断する選手が続出するかもしれない。

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