早田ひな世界5位浮上も中国との差は拡大…元凶「Tリーグ」が卓球強化に逆行“負のループ”に

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 今月3日に国際卓球連盟(ITTF)が発表した卓球女子世界ランキングで、早田ひな(21)が伊藤美誠(21)を抜いて日本女子最高の5位に浮上した。

 伊藤は東京五輪で3つのメダルを獲得し、強豪の中国勢を押しのけて日本人過去最高の世界ランク2位になったこともあるが、今季は国際大会では苦戦。6位まで順位を落とした。

 結果が出なければ順位が下がるのは当然だが、世界ランク上位4人はすべて中国勢。しかも、1位の陳夢は5225ポイントなのに対し、日本トップの早田は2535ポイント。倍以上の開きがある。昨年から新しい国際大会「WTT」がスタートし、ポイントの稼ぎ方も大きく変わったが、中国勢には関係なさそうだ。

■レベルアップを阻む「Tリーグ」

 一方、新型コロナの影響でWTTの開催自体が混乱の渦中にあることも考慮し、日本国内ではパリ五輪代表の選考条件から世界ランクを撤廃。独自の選考基準を設け、その中には国内セミプロリーグ「Tリーグ」での成績も加味されている。

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