日本卓球男子に相次ぐドイツ留学…協会が抱える国内強化と海外移籍のジレンマ

公開日: 更新日:

 さらに国内強化を目的につくられたTリーグだが、チーム戦のため戦略によっては出場に恵まれない選手も。一部の選手たちからは「一度も出られないことがあるので試合勘がなくなる」「Tリーグだけでは外国人選手との戦い方を忘れる」という声も上がっていたが……。

 日本卓球協会広報部はこう言った。

「正確な日時はお答えできませんが、ナショナルチームができてからは国内の強化にシフトしたため、2008年以降はそういった支援はしておりません。選手が個々に契約や交渉を行っています。海外への挑戦が増えているのは、単純に行きやすくなったこともありますし、先輩の姿を見て自分もと思った選手が増えてきたのもあるでしょう。ドイツは元中国の代表選手や世界各国のトップが集まっているので、欧州ならまずドイツというのが男子では一般的。日本にいたのでは、海外の選手と対戦する数は少なくなってしまう。しかし、国内に限界があるという表現は違うと思います。コロナがなければ海外の選手もTリーグに来られていたはずなので」

 コロナ禍という事情はあるにせよ、国内強化にシフトしながら有力選手の海外流出が止まらない現状に卓球協会も頭が痛いに違いない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  2. 2

    「備蓄米ブーム」が完全終了…“進次郎効果”も消滅で、店頭では大量の在庫のお寒い現状

  3. 3

    小芝風花&森川葵はナゼ外れた? 来秋朝ドラ「ばけばけ」ヒロインを髙石あかりが射止めた舞台裏

  4. 4

    オレが立浪和義にコンプレックスを抱いた深層…現役時代は一度も食事したことがなかった

  5. 5

    参政党のあきれるデタラメのゴマカシ連発…本名公表のさや氏も改憲草案ではアウトだった

  1. 6

    阿部巨人が今オフFA補強で狙うは…“複数年蹴った”中日・柳裕也と、あのオンカジ選手

  2. 7

    さや氏の過去と素顔が次々と…音楽家の夫、同志の女優、参政党シンボルの“裏の顔”

  3. 8

    参政党さや氏にドロドロ略奪婚報道の洗礼…同じく芸能界出身の三原じゅん子議員と“お騒がせ”な共通点が

  4. 9

    ドジャース大谷翔平「絶対的な発言力」でMLB球宴どころかオリンピックまで変える勢い

  5. 10

    自民党を待ち受ける大混乱…石破首相は“針のムシロ”のはずが、SNSでは〈#やめるな〉が急拡大