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山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

阪神のエース青柳晃洋に期待したい昨年のリベンジと贅沢な悩み

公開日: 更新日:

 阪神のエース・青柳晃洋が7月15日の中日戦で両リーグ最速となる10勝目をマークした。阪神では1993年の湯舟敏郎以来、29年ぶりの快挙だという。あの年、湯舟が10勝に到達したのは7月13日。今季の青柳もほぼ同じペースだ。

 思えば昨年の青柳もリーグでは最速となる8月24日に10勝の大台に達していた。今季は2年連続リーグ最速となったわけで、これはもう青柳がリーグを代表する投手になったと言って差し支えないだろう。防御率は驚異の1.37。昨年は0だった完投数も、今季は早くも4(うち2完封)。29年前の湯舟の好調もよく覚えているが、今の青柳にはそれをはるかにしのぐ圧倒的な存在感がある。

■昨季は後半に失速

 こうなったら次に気になるのは、青柳の体力面である。29年前の湯舟も後半戦に入ると勢いが失速し、終盤の故障離脱もあって年間トータルでは12勝にとどまった。同年の最多勝が山本昌、今中慎二、野村弘樹の3人で17勝だったから、後半戦に大きく水をあけられたのがよくわかる。

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