玉鷲37歳10カ月での最高齢V! 驚異の“サンドイッチ”稽古が「老いてなお強い」を下支え

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 そこにいくと情けないのが、他の力士たちだ。中でも上位陣は悲惨の一言。八角理事長(元横綱北勝海)も千秋楽の理事長挨拶で、「上位陣の成績不振は大変遺憾」と語り、この日、中継を解説した元横綱北の富士氏も「若いヤツが出てこないと……。やる気がないだけ」とバッサリだった。

 大関陣は陥落が決まった御嶽海、カド番の定位置に逆戻りした正代が、ともに4勝11敗。貴景勝が意地の10勝と頑張ったが最後まで優勝争いに絡めなかった。優勝が決まった玉鷲高安の取組後の7番が“消化試合”では寂しい限りだ。

「近年の力士は、日々の稽古を『ノルマ』と捉えているのか、10番20番相撲を取って終わり、でしょう? 巡業の稽古もお客さんを喜ばせるための稽古ばかり。『とりあえずやっている』というアリバイづくりの稽古では、強くなれるわけがありませんよ」(前出の親方)

 37歳の老兵にこれ以上好きにさせるか!──という力士が出てこないものか……。

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