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友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

MLBで来季導入される3つの新ルール 大谷翔平の投打にはどう影響する?

公開日: 更新日:

「シフト禁止令」は、塁間に内野手を3人配置する守備シフトを禁止するものである。この新ルールで一番トクをする日本人選手は打者大谷だ。大谷はライト方向に痛烈なゴロを放つケースが多く、一、二塁間に内野手3人がいると大半がアウトになる。しかし、「シフト禁止令」によって一塁手と二塁手の間が広くなるとヒットが10~15本増えると予想されている。大谷は9月24日時点で打率.271(539打数146安打)で、安打数が増せば、打率アップが見込めるだろう。

「ベースの拡大」は走者と守備側の衝突による故障を防ぐため一塁から三塁の各ベースを38.1センチ四方から45.7センチ四方に拡大することを定めたものだ。これも恩恵を受ける日本人選手は走者大谷である。大谷は今季盗塁死が多く、盗塁成功率は55%。これはメジャー平均より20%低い数字で、盗塁失敗の多くは二塁ベースの数センチから十数センチ手前で刺された惜しいものだった。来季からベースの拡大で一塁と二塁の間が15.2センチ短くなるため、盗塁成功率は大幅に上昇するだろう。

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