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安倍昌彦スポーツライター

1955年、宮城県生まれ。早大卒。アマ時代に捕手としてプレーした経験を生かし、ドラフト候補のボールを実際に受けて取材するスタイルを確立。通称「流しのブルペン捕手」。自身が責任編集を務める雑誌「野球人」を始め、著書、寄稿は多数。

富士大・金村尚真の速球はホームベースのちょい向こうあたりから、地を這うようにうなる

公開日: 更新日:

 オーバーハンドのこのタイプで、高めにふかしたボールがないのは、ベンチはどれだけ安心して見ていられるか。「ふいの長打」で慌てることがない。

 同点にされた直後の投球も、カーブを見せておいて143キロの速球でドン詰まり……。

 投球に動揺がなく、スクイズも冷静なグラブトスで追加点を許さない。こんなに技術を持った投手もいないだろう……と思っていたが、ブルペンで捕手の頭の上から全力投球を見せていただいて、驚いた。

ヤクルト小川泰弘との共通項

 9月、金村投手がある社会人チームに練習参加した時のことだ。

 真っすぐがうなる。それも、低めでうなってくる。

 ホームベースのちょい向こうあたりから、グワッと加速してくるような速球の「うなり」だ。

 おそらく、初速・終速差の小さな体感スピード抜群の速球。これなら、空振りが奪えるはず。ヤクルト・小川泰弘投手を、創価大4年の時に受けている。地を這うような低め速球が、こんなボールだった。

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