富士大・金村尚真の速球はホームベースのちょい向こうあたりから、地を這うようにうなる

試合をつくれる安定感を持つ（富士大の金村尚真投手）／（Ｃ）共同通信社

　こういうことは、ネット裏から眺めているだけじゃわからない。

　速球以外のボールと、投げ進める技術は文句なしだと思っていた。プラス、目の当たりにした速球のえげつなさ。

　唯一、試合終盤に来て、やや球威が落ち加減になる点。それは、プロの食事とトレーニングで克服できる。「試合をつくれる」という要素では、東芝・吉村貢司郎以上かもしれない。ヤクルト、楽天、ロッテ……先発陣がもう一枚欲しい球団で、重複までありそうな「安定株」と見ている。

▽金村尚真（かねむら・しょうま）　沖縄県出身。岡山学芸館高を経て富士大入り。176センチ、80キロ。右投げ右打ち。