藤田宗一(1)イチローが第2R米国戦前に飛ばしたゲキの効果「僕が1打席目に本塁打を打つ」

公開日: 更新日:

 イチローは一呼吸置いて、こうまくし立てたという。

「アメリカ人は日本の野球をバカにしている。僕は(メジャーで)その話を聞いて絶対に負けられないと思った。とにかくムカついている。僕は1打席目にホームランを打つからみんな期待してほしい。絶対に勝とう」

 イチローは1番右翼で先発出場すると、予告通り、初回に先頭打者本塁打を放ってみせた。

「話を聞いたときは正直、『みんなを集めて何を言ってんねん』と思っていた。そうしたら本当に打っちゃった。感動しましたね。ベンチは一気に盛り上がって、イチローがここまでやるなら勝てるんじゃないかと、雰囲気がガラリと変わりました」 =つづく

▽藤田宗一(ふじた・そういち) 1972年、京都府生まれ。97年のドラフト3位で西濃運輸からロッテに入団。1年目から50試合以上マウンドに上がり、3年目にはリーグ最多70試合に登板。2005年にはリーグ優勝と31年ぶりの日本一に貢献し、薮田安彦、小林雅英と共に勝利の方程式「YFK」と呼ばれた。07年に戦力外通告を受け、巨人に入団。10年オフに再び戦力外となり、11年にソフトバンクと育成契約。開幕前に支配下登録され、通算600試合登板を達成。独立リーグを経て12年に現役引退。22年1月から古巣ロッテでマリーンズ・ベースボールアカデミーのコーチを務める。

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