オリ由伸、DeNA今永…WBCで評価急上昇メジャー予備軍の“傷”の調査が本格的に始まる

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 シーズンを通じてコンスタントに自分のパフォーマンスを発揮し続けるようであれば、さほど故障箇所を問題視する必要はないだろう。それが可能かどうか、端的に見分ける方法がある。

 それはストレートの球速だ。故障箇所に少しでも異変を感じるようであれば、たいていは球速に表れる。無意識のうちに力をセーブしがちだからだ。いまは米国にいながら日本人投手の球速を一球ごとに把握できる。データ重視の球団は細かく球速や回転数をチェックするはずだ。

 けれども、例外はある。多少、違和感があっても、フルスロットルで投げ続けているケースだ。このオフのメジャー挑戦を決意している投手であれば、評価を下げたくないがゆえに、ムリをするかもしれない。

 しかし、そういう投手は実際に現場に行けば見抜ける。違和感があるようなら、どうしても当該箇所をかばうからだ。痛みや違和感のある部位をかばえば、今度は別の箇所に負担がかかる。その結果、負の連鎖に陥るケースもある。

 球場に行って、マウンド上での細かいしぐさも含めてチェックすれば、ケガの程度も把握できる。わたしはデータだけでは足りないと思うからこそ、WBCの東京ラウンドだけでなく、シーズン中も日本に行くつもりでいる。

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