錦織圭が復帰戦でいきなりVも…絶対に失敗は許されない「ツアー完全復帰プラン」
「全米オープンの話をしたので、かなりの自信を得たのでしょう」
こう語るのはスポーツライターの武田薫氏だ。
錦織圭(33)は股関節などの故障による長期離脱からの復帰戦となった下部ツアー大会カリビアン・オープンに優勝。「夏のUSオープンに向けてもっとレベルを上げて、照準を合わせて(世界ランク)トップ100に早く入れるようにがんばります」と言った。
今後は7月の下部大会2試合に出場し、同月24日開幕のアトランタ・オープン(ATP500)でのツアー復帰を目指す。
長期間ツアーを離れた錦織は獲得ポイントに関係なくワイルドカード(主催者推薦枠)や48位のエントリープロテクションランキング(公傷ランキング)を使って、復帰から1年以内は18大会に出場できる。
冒頭の武田氏は、錦織の「今後」について次のように語る。
「今回の優勝で獲得したポイントは75。世界ランキングは492位です。錦織は年内のトップ100入りを一つの目標にしているはずです。そのためにはポイントを稼がなければならない。若い頃より体力は落ちても技術は衰えてはいない。一方で、もう故障するわけにはいかない。33歳という年齢的にも過去の故障明けとは違う。慎重に段階を踏んでいかなければならない。そんな錦織にとって、同じ股関節の故障で、一時は引退を示唆したマレー(元世界1位)の復活劇は力になるでしょうが、今回の優勝でマスコミは4大大会の好成績を急かすでしょうね」