ボロボロ渋野日向子にツアー休養の選択肢…怪我だましだましプレーで選手寿命を縮める危険

公開日: 更新日:

【KPMG全米女子プロゴルフ選手権】第2日

 大会2日目の渋野日向子(24)は1バーディー、5ボギーの75で回り、通算11オーバー130位フィニッシュ。カットラインに6打及ばずに、日本での大会を含めて出場3試合連続の予選落ちだった。これで昨年の3日目スタート前の棄権に続き、2年連続で4日間プレーできなかったことになる。

 精彩を欠いたのは左手親指痛が大きい。ケガをかばい負担の少ないベースボールグリップでプレーしたが、それも一時しのぎ。1ヤード刻みの微妙なショットが要求されるメジャーの難設定では通用しなかった。

 今の状態のまま無理を重ねて試合に出続けてもスイングバランスを崩すだけ。ならば左手親指の痛みを取り除いたり、緩和させる治療を受けることを優先するべきだろう。そのためにはツアーをしばらく休む決断も必要だ。

■「取り返しがつかなくなることも」

「痛みは本人にしかわかりませんが、LPGAツアーにはツアーを離脱して休んでも現在のランキングを維持できるメディカルエグゼンプション(公傷制度)があります。ケガだけでなく妊娠や家族の病気介護でも申請でき、さほど難しい規定ではありません。ケガを抱えたまま、だましだましプレーしていれば、患部を悪化させて取り返しがつかなくなることもある。結果としてプロ競技人生を縮めることにもつながります。海外で長くツアーの第一線で活躍したいのなら、休むことも大事という意識が多くのプロの間に浸透しています」(米ゴルフ事情に詳しい吉川英三郎氏)

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