阪神首位陥落で岡田監督“本音トーク”が諸刃の剣に…チーム下降線での舌鋒は若手には逆効果

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 ついに、口を閉ざしてしまった。

 25日のDeNA戦に敗れ、直接対決3連敗。44日ぶりに首位から陥落した阪神岡田彰布監督(65)はその試合後、報道陣の問いかけに「……」と無言を通し、そのまま球場を後にした。

「リーグ戦再開後の初戦となった23日の試合に敗れたあとは、今季初めて囲み取材を拒否。それでも、ぶら下がり取材には応じて試合を振り返ってくれましたが、25日は“完全黙秘”です。

 直接対決の前には『絶対に勝つ必要もないやん、別に。負けてもええやんか』と首位攻防戦を煽るメディアをたしなめる余裕を見せていたものの、交流戦から続く連敗が5に伸びて、同一カード3連敗も今季初、横浜スタジアムでは昨年から13連敗と、ネガティブな数字が並ぶ現状で口を開けば、余計なことを言ってロクなことにならないと自己防衛の意識が働いたのかもしれません。

 現にDeNAが試合中のイニングの合間に開催するイベントに『時間が長い。拍子抜けになってんねん、横浜に言うとけよ』と冗談めかして言ったコメントが記事になり、『イベントの記事から(チームが)おかしくなった』と発言していますから」(在阪放送関係者)

 実際、15年ぶりに阪神監督に復帰して以来、岡田監督の発言は常にマスコミを賑わせてきた。

 特に在阪スポーツ紙には、「おーん」「はっきり言うて」「そんなんおまえ」「そらそうよ」などの口癖も含めて、忖度なしの本音トークがほとんどノーカットで全文が掲載されている。選手の評価、状態、故障の情報ですら包み隠さずに明かす岡田語録は、ファンの間でも好評を得ていた。

 評論家の橋本清氏がこう言う。

「前回の監督時もそうでしたが、話を聞きに行けば、とにかくなんでも質問に答えてくれる。選手に対しても厳しいことをズバズバと言うので、質問しているこちらがヒヤヒヤするほどです。岡田監督は正直な人ですから感情をストレートに出してしまうということもあるのでしょうが、メディアを通じて選手への不満を口にすることで、現状と課題を明確にし、理解をさせるという狙いもあると思います。本当にクレバーな監督ですから」

 だが、順調に貯金を積み重ねているうちはチームを引き締める効果もあった岡田監督の舌鋒も、チーム状態が落ちてくると別の意味を持つのではないか。1998年に横浜を日本一に導いた元監督の権藤博氏は以前、こう言っていた。

「選手というのは、外からの、例えばマスコミやファンからの批判は、『ナニクソ!』とエネルギーに転化できる。だが、味方から攻撃されると、これはこたえる。前からの敵には対処のしようがあるが、後ろからの敵にはなす術がないのと同じである」

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