大谷の球宴負担減を吹き飛ばすトラウト離脱のダメージ 昨季までの“独り勝ち”に逆戻りの不安

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ワークホースがタイトル取りの妨げに「とにかく休みを欲しがらない」

 大リーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏がこう言った。

「過去2年と同じような状況になってきました。21年、22年ともトラウト、レンドンの強打者2人が故障で離脱し、先発陣も安定感を欠いた結果、投打とも大谷一人に頼ってきた。一昨年はア・リーグMVP、昨年は史上初の投打での規定数到達と、個人的には偉業を成し遂げたが、大谷一人での力では限界があり、ポストシーズン進出には至らなかった。今季も移籍期限(8月2日)までに大幅に補強しない限り、同じ轍を踏むのは目に見えています。過去2年同様、後半戦のエ軍は大谷の個人成績しか注目されないという状況になってしまいそうです」

 エ軍の選手層は薄いだけに、後半戦の大谷は投打でのフル稼働を強いられるのは必至。他球団のエース級や長距離砲と最後まで熾烈なタイトル争いを繰り広げそうだが、大谷はライバルよりも自分との戦いになりそうだ。

「大谷は責任感が強いうえに、とにかく休みを欲しがらない。疲労が残っているはずの登板翌日でも、何事もなかったかのようにスタメン出場しているほどですから。ネビン監督やミナシアンGMは大谷の顔色をうかがって登板日などはすべて本人の意向を聞き入れています。

 今回の登板にしても、大谷本人が割れたツメの回復具合を判断して志願のマウンドでした。今後は大谷の独り舞台になるだけに、ますます本人は休まずに出場し続けるでしょうが、ツメの割れやマメが再発したり、トラウトのように強打者の職業病といわれる有鉤骨を痛めるなどの致命傷を負う可能性もある。大谷のタイトル取りは本人のワークホースが最大の障壁になりかねません」(前出の友成氏)

 エ軍はドジャースとのインターリーグ2連戦で前半戦を終え、後半戦はいきなり昨季世界一のアストロズヤンキースとの6連戦が控えている。

「エ軍の現在の状態ではドジャース、アストロズ、ヤンキース相手に勝ち越すだけのチーム力はなく、この3カードで大きく負け越せば、ポストシーズン進出争いから脱落する。大谷個人にとっても踏ん張りどころで、後半戦の分岐点になると思う」(友成氏)

 シーズン終盤には今季終了後、FAになる大谷の去就問題が米メディアを騒がせそうだ。

■ネビン監督「問題ないと思う」

 大谷の患部の状態についてネビン監督は「一夜明けて中指の状態は良くなったし、次回まで約10日間の登板間隔になる。問題ないと思う」と軽症を強調し、日本時間6日のパドレス戦に「3番・DH」でスタメン起用した。初対決の売右腕ルーゴに対し、3打席連続でニゴロに倒れるなど、4打数無安打に終わった。大谷はパ軍との3連戦で12打数無安打で、3試合連続音無しは今季最長となった。チームは3-5で敗れ、3連敗。

 レッドソックス・吉田はレンジャーズ戦に「2番・DHで出場し、4打数2安打、カブス・鈴木はブルワーズ戦で4打数3安打の猛打賞だった。

 メッツ・千賀はダイヤモンドバックス戦に先発登板し、8回を4安打1失点、12奪三振。ナ・リーグ西地区首位の相手に好投し、7勝目(5敗)を挙げた。

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