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永田洋光スポーツライター

出版社勤務を経てフリーになり、1988年度からラグビー記事を中心に執筆活動を続けて現在に至る。2007年「勝つことのみが善である 宿澤広朗全戦全勝の哲学」(ぴあ)でミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。近著に近著に「明治大学ラグビー部 勇者の100年」(二見書房)などがある。

スクラム、ラインアウトは向上したが…フィジカルで勝る相手の奇策に対抗する術は?

公開日: 更新日:

 しかし、直近の強化試合ではディアンズが負傷で一試合も出場できず、15日のメンバー発表でも名前が呼ばれなかった。ジェイミー・ジョセフヘッドコーチは、登録期限の21日まで回復具合を見てディアンズを選ぶ意向でいるが、果たして?

 キックオフでも課題を突きつけられた。

 特に、得点した直後に相手が蹴り込むキックオフからのアタックが有効に機能せず、しばしば相手にチャンスを与えた。

■強化試合で気の緩み

 典型的なケースが、7月29日に行われたトンガとの強化試合、前半23分に奪われたトライ。ジャパンが5対0と先制した直後に、キックオフを確保してキックで地域獲得を狙ったものの、トンガがカウンターアタック。これを止めて右タッチライン際で密集ができたが、タッチラインまでの1メートルくらいの狭いスペースを誰もケアしておらず、そこを大きく突破された。一瞬の気の緩みだが、得点した直後のキックオフが、相手にとっては失点挽回のチャンスであることを強く意識していれば防げたトライだった。

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