手術検討でも大谷翔平の市場価値は高騰 “打者メイン投手オプション”新契約なら総額1000億円も

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投げられれば儲けもの

 ボブ・ナイチンゲール記者は記事中、オフにFAとなる大谷の新たな契約にも言及。「メジャー球団は大谷を一流のパワーヒッターとしてみていて、25年に投手として復帰できれば、それはボーナスだと考えている。もし、契約金総額が5億ドル(約730億円)を下回るならエンゼルスにもチャンスはある。上回るならドジャースジャイアンツ、パドレス、そしてマリナーズが有力な候補になる」と書いている。

 つまり新たな契約は打者メイン、投手は出来高払いのオプションになる可能性が高いということだ。

 1度目のトミー・ジョン手術は成功率が90%ほどあるのに対し、2度目以降は50%程度といわれる。打者としては計算できても、投手としては投げられれば儲けものという契約になるのは仕方がないだろう。

 しかし、だからといって、大谷の価値が下がるとは思えない。

「仮に野手に専念することになったとしても、新たな契約が言われるほど打撃を受けるとは思えない。トラウト(エンゼルス)の12年約623億円や、ジャッジ(ヤンキース)の9年約526億円は上回るとみています。コンスタントに本塁打王を狙えるパワーはもちろん、今季3割を打っているように打率も計算できる。総額10年700億円程度の契約になるかもしれません」とはア・リーグのスカウト。

 野球文化学会会長で、名城大准教授の鈴村裕輔氏は、投手をやらないメリットについてこう指摘している。

「これまでは投手と野手、両方の調整が必要でしたが、野手一本なら、投手としての調整をしなくて済む分、これまで以上の数字を残すことが考えられます。いよいよ50本塁打に近づき、メジャーの歴史に名を残す天性の長距離打者として評価されるでしょう。(ケガが治れば)パイレーツ時代のバリー・ボンズのような5ツールプレーヤーとして、年俸は60億~70億円程度になるかもしれません」

■間隔空けた先発やリリーフ

 大谷には加えて、投手としての価値もある。あくまでも打者に軸足を置いた契約だから、投手としては期待値。ゆえにインセンティブの出来高払いになるのだろうが、投手としての能力はすでに折り紙付き。来年は絶望的だが、再来年以降、投手として復帰した場合のオプションもそれなりの金額が期待できる。前出のスカウトがこう言った。

「今季のエンゼルスがやったような打者としてフル出場しながら、中5日のローテーションに入れるような起用はとてもじゃないがムリ。故障が完治すれば守備に就くことも可能だし、野手として起用しながら、間隔を空けた先発やリリーフ登板という選択肢も出てくるでしょう。復活すれば160キロ超のストレートに140キロ台のスプリットがあるのだから、投手として計10年で300億円程度のインセンティブがつくかもしれません」

 出来高も含め、総額1000億円規模の契約になる可能性もあるというのだ。右肘靱帯損傷で投げられなくなったがゆえに、打者としての価値が改めてクローズアップされたとすれば、ケガの功名と言えるかもしれない。

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