西武球団は今オフ「ノー」でも…髙橋光成が着々と進めるメジャー準備

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 夢は実現しそうにないが、準備は抜かりないようだ。

 今季は10勝8敗、防御率はリーグ2位の2.21と好成績を挙げた西武髙橋光成(26)のことだ。

 昨オフのフォーム改造が奏功し、直球は自己最速を3キロ上回る157キロをマークするとともに、平均球速も3~4キロアップした。スプリットがより生きるようになり、ペース配分も意識することでより長いイニングを投げられるようになった。昨季は完投数がゼロだったが、今季は2完封を含む4完投をマークした。今季のレベルアップはメジャースカウトも一定の評価をしており、かねての夢だったメジャー挑戦に前進した1年になったといっていい。

 投球時に出力を上げれば体への負担は大きく、ケガのリスクも増えるはずだが、伊藤和明一軍ヘッドS&Cコーチは「彼は(あれだけやっても)ケガしないように、準備してきました」と、こう続ける。

「いろいろなことにチャレンジする中で、それに耐えうるような体をつくってきました。仮にウチの若手が今季の髙橋と同じことをやったとしたら、球は速くなるかもしれないけど故障します。髙橋もそれを理解したうえで、年単位で強化に取り組んでいます。今年の成長は(身体的な面で)基礎の部分があってのことです」

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