西武球団は今オフ「ノー」でも…髙橋光成が着々と進めるメジャー準備

公開日: 更新日:

 夢は実現しそうにないが、準備は抜かりないようだ。

 今季は10勝8敗、防御率はリーグ2位の2.21と好成績を挙げた西武髙橋光成(26)のことだ。

 昨オフのフォーム改造が奏功し、直球は自己最速を3キロ上回る157キロをマークするとともに、平均球速も3~4キロアップした。スプリットがより生きるようになり、ペース配分も意識することでより長いイニングを投げられるようになった。昨季は完投数がゼロだったが、今季は2完封を含む4完投をマークした。今季のレベルアップはメジャースカウトも一定の評価をしており、かねての夢だったメジャー挑戦に前進した1年になったといっていい。

 投球時に出力を上げれば体への負担は大きく、ケガのリスクも増えるはずだが、伊藤和明一軍ヘッドS&Cコーチは「彼は(あれだけやっても)ケガしないように、準備してきました」と、こう続ける。

「いろいろなことにチャレンジする中で、それに耐えうるような体をつくってきました。仮にウチの若手が今季の髙橋と同じことをやったとしたら、球は速くなるかもしれないけど故障します。髙橋もそれを理解したうえで、年単位で強化に取り組んでいます。今年の成長は(身体的な面で)基礎の部分があってのことです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度不倫の山本モナ 年商40億円社長と結婚&引退の次は…

  2. 2

    日本ハムFA松本剛の「巨人入り」に2つの重圧…来季V逸なら“戦犯”リスクまで背負うことに

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  5. 5

    「存立危機事態」めぐり「台湾有事」に言及で日中対立激化…引くに引けない高市首相の自業自得

  1. 6

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  2. 7

    (2)「アルコールより危険な飲み物」とは…日本人の30%が脂肪肝

  3. 8

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  4. 9

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 10

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然