山本由伸「総額500億円急騰」の奇々怪々…3つの要因、そして移籍初年度からMVP級の活躍が求められる

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移籍初年度からMVP、サイ・ヤング賞

 いくら山本の評価が高いとはいえ、メジャーで1球も投げていない投手がサイ・ヤング投手以上の高給取りになれば、かかる重圧はハンパない。

「来季は2ケタ勝利を挙げる程度では周囲は納得しません。いきなりMVP、サイ・ヤング賞を獲得してしかるべき、と判断されます。そうなると開幕からフル回転を強いられ心身の負担も相当なものになる。仮にメディアやファンが熱狂的な東海岸のヤンキースメッツに入り、ふがいない成績を残そうものなら、それこそ猛烈なバッシングを浴びかねません」(鈴村裕輔氏)

 MLB公式サイトは「山本には、ある懸念が存在する」とした上で、「身長178センチと公表されており、そのサイズを理由に獲得を躊躇する球団が出てくるかもしれない。今季10試合以上に先発した189人の投手のうち、身長178センチ以下の投手は2人しかいない」などと指摘した。

「ただでさえ山本は投げる前からいろいろと言われている。かつてヤンキースでプレーした伊良部秀輝は不振に陥るやスタインブレナーオーナーから『太ったヒキガエル』と酷評された。結果を残せなかったとき、故障したときの反動は大きい上に球団からもやっかい者扱いをされかねない。高給取りの投手は簡単にはマイナーに落とせないし、トレードに出したいと思ってもなかなか引き取り手がないでしょうからね」(鈴村裕輔氏)

 山本の条件急騰はむしろ、本人にとっては足かせになりかねないというわけだ。

■メッツ・オーナー宅で会食

 その山本はメッツのスティーブ・コーエンオーナーと会食したと日本時間18日、スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」が報じた。17日にニューヨーク州に隣接するコネティカット州の同オーナーの自宅で夕食をともにしたという。

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