大関霧島 痛恨2敗目に茫然自失、昇進に暗雲…綱とりに「あとひとつ」足りないもの

公開日: 更新日:

 今場所に綱とりがかかっている大関霧島(27)が21日、翔猿に手痛い黒星を喫した。これで2敗目となり、悲願の昇進が一歩遠のいてしまった。

 霧島は立ち合いから「まわしは取らせまい」とばかりに、突っ張りや張り手を繰り出す翔猿に対し、自身も押し相撲で対抗。しかし、安易な引き技で相手を呼び込んでしまい、あっけなく押し出された。

 親方のひとりは「綱とりの重圧でしょう」と、こう続ける。

「霧島は技術は申し分ないし、安定感がある相撲が持ち味。しかしこの2日間は、らしくない相撲でした。7日目の北勝富士戦は勝ったから良いものの、引き技で墓穴を掘りかけた場面もあった。綱とりは言うまでもなく重圧がかかる。だから、つい安易に勝つ方向に転びがちなんです。綱とりはプレッシャーに耐え、いかに普段通りの相撲が取れるかが重要。あくまで一日一番で、先を意識してはダメなんです。先場所までの霧島だったら我慢して耐えながら、得意の四つ相撲に持ち込んでいたはずですからね」

 霧島は今場所が自身初めての綱とり。未知の重圧に屈した、と言っても過言ではないだろう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  2. 2

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  3. 3

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 4

    「べらぼう」大河歴代ワースト2位ほぼ確定も…蔦重演じ切った横浜流星には“その後”というジンクスあり

  5. 5

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  1. 6

    「台湾有事」発言から1カ月、中国軍機が空自機にレーダー照射…高市首相の“場当たり”に外交・防衛官僚が苦悶

  2. 7

    高市首相の台湾有事発言は意図的だった? 元経産官僚が1年以上前に指摘「恐ろしい予言」がSNSで話題

  3. 8

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  4. 9

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  5. 10

    高市政権の「極右化」止まらず…維新が参政党に急接近、さらなる右旋回の“ブースト役”に