ソフトバンク本多雄一コーチ「結果を残させるためにすべきことは、結局のところ対話」の真意

公開日: 更新日:

本多雄一(ソフトバンク・内野守備走塁兼作戦コーチ・39歳)

 ソフトバンクの小久保新監督は本紙のインタビューで「今の若い選手は納得しないと動かない」と言い、「それ以上に多いのが『この形でやっていこう』というのをすぐに変えてしまう。今は(ネットなど)情報量が多いからなんでしょうけど」と話していた。

 現代のコーチなら誰しも直面する現象。本多コーチは「なぜ、若手がすぐに変えるのかを考えることが大事です」と説く。

「『今、教わっているやり方だとしっくりこない』と思っているから違うことに手を出すケースもあると思います。この世界、誰にでも当てはまる正解というものはないんですよ。僕ら指導者の言うことが常に正解ではないし、選手が試行錯誤して見つけたものが間違っているわけでもない。もちろん監督の言うように継続も大事ですが、何か行動しようという若手の姿勢も無視してはいけません」

 正解がないものを選手と二人三脚で探っていくのが指導者の役目だと、本多コーチは言う。

「僕らコーチが『こういうやり方もあったのか!』と選手に気付かされることだってありますよ。でも、感覚的なことを噛み砕く能力は僕ら指導者の方が上。プロ野球選手としての経験は僕らの方がありますから」

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