広島アドゥワ誠の「特異な武器」…敵将・巨人阿部監督も「お手本のような投球」と脱帽

公開日: 更新日:

「個人スポーツではない。1勝は1勝なので」

 プロ8年目、100試合目という節目の登板での大仕事にも、ポーカーフェイスを貫いた。

 昨6日、広島のアドゥワ誠(25)が2位巨人との首位攻防戦で9回133球を投げ、プロ初完封。大事な9連戦で初戦に今季6勝目(3敗)を挙げ、チームの7連勝に貢献した。

 2死満塁のピンチを招いた六回を除いて、巨人打線に付け入るスキを与えなかった。敵将の阿部監督も「150キロを投げなくても抑える、お手本のような投球」と、脱帽だった。ライバル球団のスコアラーは、「196センチの長身で手足が長く、ボールに角度がある。最大の武器は、打者の手元でナチュラルに動く直球を駆使し、打たせて取る投球ができることです」と、こう続ける。

「直球は140キロ台中盤から後半とそこまで速くないですが、微妙に“まっスラ”する。そこに、キレのあるチェンジアップ、スライダー、カーブを織り交ぜるので、打者は『芯で捉えづらい』と言っています。ボールが高めに浮くときはまだしも、この日のように低めに集まると、簡単には打てません」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因