巨人が“大山資金”で怒濤の上積み…FA石川柊太争奪戦で5球団「3年6億円」横一線の均衡破る

公開日: 更新日:

 ソフトバンクからFA宣言した石川柊太(32)の獲得に乗り出す球団の条件が出揃った。

 宣言残留を認めているソフトバンクを含め、オリックスヤクルト巨人が提示したのは「3年総額6億円弱」から「3年総額6億円規模」。示し合わせているかのような条件が並んだ。先月29日に取材に応じた本人も「条件的に横一線」「絞り切れない」と悩みを深めている様子だったが、翌30日に交渉の席についた5球団目のロッテもまた、「3年総額6億円規模」と報じられた。

 5球団が横並びなら、条件の上積みが決め手になるのではないか。少なくとも、6年総額24億円以上の条件を用意しながら、阪神残留を決断した大山悠輔(29)にフラれた巨人には、資金的余裕があるだろう。

 評論家の橋本清氏がこう言う。

「巨人は今季15勝3敗と完全復活を果たした菅野智之のメジャー挑戦が決まり、ひとりで12もの貯金を作ったMVP投手がいなくなる。井上温大堀田賢慎ら期待の若手が控えているとはいえ、当然その穴は小さくありません。大山の獲得失敗は、巨人にとって実は戦力的にはそれほど痛手にはならない。そもそも、一塁の岡本和真と三塁の坂本勇人とポジションがかぶり、獲得したらしたでコンバート問題など懸案が生じる可能性があった。獲得に乗り出している甲斐拓也も同じ。捕手には岸田行倫、大城卓三小林誠司と3人の一軍クラスがいます。実際は石川の獲得が最も優先順位が高いはずで、リーグ連覇を狙う上でこの争奪戦にだけは負けるわけにはいかない。当然、条件の見直しはあるはずです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  3. 3

    日本ハム最年長レジェンド宮西尚生も“完オチ”…ますます破壊力増す「新庄のDM」

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    初の黒人力士だった戦闘竜さんは難病で入院中…「治療で毎月30万円。助けてください」

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希もようやく危機感…ロッテ時代の逃げ癖、図々しさは通用しないと身に染みた?

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が“本塁打王を捨てた”本当の理由...トップに2本差でも欠場のまさか

  4. 9

    “条件”以上にFA選手の心を動かす日本ハムの「圧倒的プレゼン力」 福谷浩司を獲得で3年連続FA補強成功

  5. 10

    吉沢亮は業界人の評判はいいが…足りないものは何か?