ワールドシリーズに勝ったドジャース、負けたヤンキースの「決定的差異」

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 お互い戦力は拮抗しており、がっぷり四つに構えた場合、どちらが勝つかはわからない。ただ、ドジャースの勝因はチームのフロントがヤンキースの基本の欠如を最大の弱点と捉えたうえで、そのことをしっかりと選手たちに伝え、選手たちがその分析通りにプレーを実行したからに他ならない。

 実行したとはどういうことか。それは当たり前のことができない相手に、当たり前のことをやらせようとしただけ。打球を追わせる、送球をさせる、走塁をさせる、そうすれば、いつかは自分たちでミスを犯し、墓穴を掘るはず。そしてその通り、ヤンキースは自らのミスで自滅した。

 ミスをした選手個人を責めることは簡単だ。フライを落としたジャッジが悪い。悪送球したボルピーが悪い。一塁ベースカバーを怠ったコールが悪い、その通りだ。しかし、こういったプレーが起こるのは、そのようなプレーを普段からしているからである。

 それは選手個人の才能とは関係ない。正しいプレーをする、というチームとしての当たり前のカルチャーがあるかないかの問題だ。 =つづく

(米紙コラムニスト=ビリー・デービス)

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