ドジャースが恐れる大谷「二刀流の価値棄損」…投手復帰見込み「5月」から一転、まさかの白紙へ
今季、投打のリアル二刀流復帰が注目されるドジャース・大谷翔平(31)が当面は打者に専念することになった。
大谷は先月26日にブルペン入りしたのを最後に、ライブBP(実戦形式の打撃練習)の登板はおろか、投球練習からも遠ざかっている。
7日のレンジャーズとのオープン戦後に取材に応じたロバーツ監督は、大谷が投手としての調整のペースを落としたと明かし、カブスとの日本開幕シリーズ(18、19日=東京ドーム)の前に「(ライブBPなどで)投げることはない」とし、打者としての調整を優先させるとした。
指揮官は1月、大谷の投手復帰が5月になると明かしていたが、この日になって一転、「実際のところ復帰のターゲット(日程)は決まっていない。特にこの日までにというのはない。幅広く考えて、その時が来たら分かるだろう」と説明。「何か問題があるわけではない」と、新たな故障や手術した右肘や左肩の異常に関しては否定した。
大谷がエンゼルス時代の2023年9月に受けた2度目の右肘靭帯修復手術は「ハイブリッド」といわれる術式で、従来のトミー・ジョン(TJ)手術では1年半近くを要したリハビリの期間が、1年と短縮される。昨季終盤でのマウンド復帰は可能だったものの、ド軍が慎重な姿勢を崩さないのは二刀流の価値下落を避けたいからだ。