2030年W杯開催100周年記念大会 出場国「48→64」増大案は《金づる中国》と《金満中東》への救済措置か

公開日: 更新日:

 FIFA(国際サッカー連盟)が2030年にスペイン、ポルトガル、モロッコで共同開催されるW杯の出場国を「64」に増やすプランを検討していると、大手通信社のAPが報じて大きな話題となっている。

 W杯の出場国は、日本が初参加した98年フランス大会から「24→32」に増え、26年北中米大会から「48」となる。その4年後には「64」にまで膨れ上がり、試合数も「104」から「128」に増えるというのだ。

「あくまで、30年大会に限定されたプラン」だと言うが、W杯第1回大会の1930年にウルグアイで開催された出場国はわずか「13」だった。30年大会はW杯開催100周年の記念大会となる。6日に行われたFIFA理事会でウルグアイ出身の理事から提案があったというが、かねてから「64」は既定路線と言われている。

 前出の関係者が「サッカー界に巨額のマネーを惜しみなく投資している中東各国、先行き不透明ながらW杯公式スポンサー企業の多い中国に対する救済措置です」とこう続ける。

「26年北中米大会の出場国が48になり、アジア出場枠は4.5から8.5と大幅増となった。これはオイルマネーで潤っている中東各国、中国にW杯本大会に出場する機会を与え、アジア予選を通過した際には、W杯のみならず、さらなるビッグマネーを欧米の列強クラブにもジャブジャブ投資して<サッカー界の金づるになってほしい>という意図がある。ところが26年W杯アジア最終予選では、A組はイランとウズベキスタンが自動出場権を得られる1~2位を占めてUAEが3位、カタールが4位と中東勢がパッとしない。B組は韓国、イラクと続いて3位以下は中東のヨルダン、オマーン、クウエートとなっている。C組は日本が完全独走して2位にオーストラリアが続き、同じ勝ち点でインドネシア、サウジアラビア、バーレーン、中国が3位以下でひしめき合っているような状況です」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  2. 2

    帝釈天から始まる「TOKYOタクシー」は「男はつらいよ」ファンが歩んだ歴史をかみしめる作品

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  5. 5

    立川志らく、山里亮太、杉村太蔵が…テレビが高市首相をこぞってヨイショするイヤ~な時代

  1. 6

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  2. 7

    森七菜の出演作にハズレなし! 岡山天音「ひらやすみ」で《ダサめの美大生》好演&評価爆上がり

  3. 8

    小池都知事が定例会見で“都税収奪”にブチ切れた! 高市官邸とのバトル激化必至

  4. 9

    西武の生え抜き源田&外崎が崖っぷち…FA補強連発で「出番減少は避けられない」の見立て

  5. 10

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ