センバツVで復活!「横浜高校ブランド」の正体 指導体制は「大阪桐蔭以上」と関係者

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 横浜(神奈川)は昨3月31日、19年ぶり4度目のセンバツ優勝から一夜明け、紫紺の優勝旗を手に凱旋した。

 同30日の決勝で智弁和歌山を11-4で撃破。これで昨秋から公式戦20連勝、明治神宮大会に続く秋春連覇となり、1998年にエース松坂大輔を擁して以来の2冠達成となった。

 この日の朝、甲子園球場の周辺を一周したという村田浩明監督(38)は「春は日本一で終われたが、夏勝ってこそ本物。秋春そして夏の3冠を目指したい」と宣言した。村田監督の下で掲げたスローガンの「横浜1強時代」になりつつあるが、なぜ復活できたのか。

 まずは強豪校がうらやむ「選手集め」だ。戦国神奈川で、昨夏は東海大相模、その前年は慶応にいずれも県大会決勝で敗れた。近年は毎年のように甲子園に出場しているわけではないのだが、「有望中学生の人気は、東日本というより全国でもトップクラス」とは中学野球関係者。今大会最速152キロをマークした二枚看板の一角、織田翔希(2年)は福岡県北九州市出身。全国から猛者が集められているのだ。元部長の小倉清一郎氏はこう証言している。

「村田監督は日体大出身。中学や高校の指導者に日体大OBが非常に多く、九州をはじめ、全国に散らばっているネットワークが、選手勧誘の際の人脈として生かされている。私がいた時代、恐らく強豪校の中ではどこよりも早く週休1日制を取り入れた。専用グラウンド、室内練習場はあっても、グラウンドに照明がない。つまり、夜間練習ができないため、今どきの中学生にはかえって安心感になるようだ。今は休みなしや夜間練習という軍隊式は敬遠されますから。5年前の共学化で女子が入学するようになり、男子校だった高校生活がだいぶ華やかになったのも、人気の一因でしょうね」

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