巨人・岡本和真「長嶋茂雄さん死去」「得点力不足」のWショック…この日も白星届けられず
約40分間の特別指導
3日に亡くなった長嶋終身名誉監督の訃報に際し、「昨年、私が打撃で迷っている時期に、病室に呼んでいただき、直接指導していただきました。これからの野球人生において、忘れることのない大切な時間になりました」と感謝したが、さる巨人OBがこう言う。
「ミスターは同じ三塁手で主砲の岡本を常に気にかけていた。病室での直接指導も『岡本のスイングをチェックしたい』と望んで実現したものです。指導は約40分間で、素振りを見てもらったそうです。ミスターが左手で握り拳を作り、『ここだ!』などと声をかけてもらいながら特訓したといいます」
その効果もあって、岡本はシーズン終盤は盛り返し、全試合に4番で先発出場。最終的に打率.280、27本塁打、83打点をマーク。4年ぶりのリーグ優勝に貢献した。律義な性格の岡本は、長嶋さんへの恩義を忘れたことはないという。
巨人ナインはすでに「ミスターに勝ち星を」「ミスターのために日本一」という重圧と戦っている。そんな時に4番としてチームを助けられない岡本のショックは大きい。
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「ミスタープロ野球」は身近に接した誰もに、それぞれの「長嶋像」を強く焼き付けている。日刊ゲンダイの連載では、数多くの球界OBたちが語った“実像”を再構成し、現在、緊急公開中だ。長嶋氏は巨人監督時代、助っ人外国人の「下半身事情」まで心配し、「何なら紹介してやろうか?」と申し出たこともあったという。
そんなユニークな一面を含め、長嶋氏の素顔に迫るエピソードは、関連記事【私が見た長嶋茂雄】…から要チェックだ。