“40歳の鉄人”玉鷲が横綱・大の里撃破! 最年長金星獲得の衰え知らずに角界騒然
あと5年くらい幕内で活躍しても不思議ではない
「四つ相撲の力士は型がある分、年をとって身体能力が衰えてもある程度はカバーできる。それでも40歳で横綱を撃破できる力士なんていなかった。まして、玉鷲は加齢による衰えが最大の敵であるはずの押し相撲専門。それが衰えるどころか、パワーは若い頃より増している印象です。もちろん、年齢の割に想像を絶するハードな稽古をしているにせよ、カバーできない部分があるのが普通なのですが……」
別の角界OBはこう話す。
「若い頃に比べ、相撲が上手くなったという感じでもない。『組んだら三段目』という評価も、まったく同じです。そもそも、昔から相撲のスタイルは一貫して変わっていない。これは推測だが、力の出し方や鍛え方のコツなどを経験則で学んだのかもしれない。腕の伸ばし方、角度のつけ方など、相手への力の伝わり方は大きく変わる。いずれにせよ、40歳で、しかも押し相撲専門でここまで強い力士なんて過去におらず、角界の常識では計れない。この調子なら、あと5年くらいは幕内で活躍しても不思議じゃありませんよ」
取組後のインタビューでは最年長金星であることを告げられ、「いい気持ちですね」と、屈託のない笑顔を見せた。
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大相撲といえば豊昇龍の休場が波紋を広げている。昇進直後から3場所で2回休場した横綱は3代目朝潮、稀勢の里に続いて、史上3人目。その大成しなかった先輩横綱らと「不吉な共通点」があるという。いったいどういうことか。
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