メジャー大会制した山下美夢有と古江彩佳の共通点は「小柄で飛ばない」だけではない
「第2の生命線」を理解
リンクスでポットバンカーに入れることは「1罰打と同じ」といわれるようにボギー以上になりやすい。スコアを落とせば、プレーのよい流れは途切れます。無理をしてバーディーを取りにいき、ミスを繰り返すのがゴルフです。
セントアンドルーズで行われた2000年の全英オープンで、T・ウッズが112個もあるポットバンカーに一度も入れずに圧勝しましたが、パー5で第1打を刻んだ山下の決断には心の強さも感じました。
飛距離でライバルに劣る山下と古江は、パットとアプローチだけでなく、100ヤード以内を1パットで決める技術も高い。それがフェアウエーキープに続く「第2の生命線」と理解しているからです。
広い米国だけでなく、欧州、アジアと芝質が大きく異なる世界のコースを転戦する米ツアーでは対応力の速さもスコアを左右します。そこを目指す国内の若手は、小柄な2人を参考にして技術を磨いて欲しいです。