無失点記録継続中の阪神・石井大智がセMVPを取る条件…大本命の主砲・佐藤輝明を凌げるか

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 ここまで49試合で失点はわずか1。34ホールド、8セーブ、防御率は驚異の0.18である。

 自身も中継ぎ、抑えとして活躍した藤川監督が「誇らしいの一言」などと、ことあるごとに絶賛。評価はうなぎ上りなのだ。

 成功譚も魅力的だ。独立リーグの四国IL・高知からドラフト8位で入った苦労人ながら、今オフの契約更改では、今季年俸8200万円から2億円の大台到達を視野に入れているという。複数球団が競合した「ドラ1」のサトテルとは真逆の“叩き上げ”人生を歩んできただけに、実際にMVPの投票権を持つ記者の中には「石井推し」も少なくない。

 評論家の飯田哲也氏は、「佐藤輝が本塁打、打点の2冠を獲得すれば、MVP獲得は間違いないでしょうが……」と前置きしたうえで、こう続ける。

「今年は石井に取らせてあげたいですね。ここまで1点しか取られていないのは凄いこと。ストレートは相手打者が狙っても打てないし、6月には打球が頭部に直撃するアクシデントに見舞われたものの、打者に立ち向かう気持ちの強さも魅力です」

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