リレー侍は28年ロス五輪も“見込みなし”か…ジャマイカ、米国までバトンワーク着手で鬼に金棒
「寄せ集め」から進歩
ジャマイカといえば、100メートル(9秒58)、200メートル(19秒19)の世界記録保持者であるウサイン・ボルトを擁し、12年ロンドン(36秒84=世界記録)、16年リオの400メートルリレーで五輪連覇を達成した。スピードスターを擁し、国際大会のリレー種目では必ず、優勝候補の一角に挙げられながら、21年東京、24年パリと五輪では2大会連続でメダルを逃すなど低迷が続いている。
ゴールすらできなかった今大会の惨敗にジャマイカの地元紙「ザ・グリーナー」は現地20日付の紙面で「ジャマイカの最速男たちが惨敗」と題した記事を掲載し、「優勝候補に挙げられていたが、大きな絶望をもたらした」と伝えた。
世界的なスプリンターが揃うジャマイカや米国のリレー種目は、これまでスター選手の寄せ集めでチームを編成してきた。特にジャマイカは個々の力量に頼ってきたが、今回の惨敗を受けて、リレー種目の本格的な強化に乗り出すのは必至だ。
才能豊かな選手が揃うジャマイカは近年、科学的トレーニングを取り入れるとともに、映像を用いてフォームを解析するなど、ソフト面も進歩しているという。
ジャマイカを筆頭に「世界一」とされる日本のアンダーハンドパスを高く評価し、効率的なバトンワークの研究に力を入れる強豪国も増えている。世界のトップスプリンターが揃うジャマイカ、米国などが28年ロサンゼルス五輪に向けてさらに進化を遂げて臨んでくるだけに、日本はバトンワークだけでは太刀打ちできそうにない。
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