大一番で大失敗も…ドジャース山本由伸、飛躍の裏に「低予算球団のメソッド」
今季のスネルは左肩の炎症で4カ月間、離脱したものの、ベンチでは山本や佐々木らと会話を交わすシーンが少なくなかった。サイ・ヤング賞の他、最多勝(2018年)、最優秀防御率(18、23年)と数々のタイトルを獲得し、経験豊富な左腕の助言が生きているというわけだ。
米メディアによれば、試合後に映像で投球を確認したり、投手同士で助言し合ったりするのは、スネルがメジャーのキャリアをスタートさせたレイズのカルチャーだという。
レイズは低予算(今季の総年俸約133億5700万円=30球団中26位)で運営する球団として知られ、ベテランや実績のある投手が若手にアドバイスするのが98年の球団創設以来の伝統だ。
スネルは16年にメジャーデビュー。当時、同僚だったベテランから投球に関するさまざまなことを叩き込まれ、メジャーを代表する左腕に成長した。それだけに、自身も20年を最後にレイズを離れてからはパドレス、ジャイアンツと移籍先で若手への助言を惜しまないのだという。
12年総額約465億円の投手史上最高額で入団した山本が飛躍したのは低予算球団のメソッドのおかげとも言えそうだ。