1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録
                        
 リリーフに変身した高橋直はこのピンチを抑え、九回にジョーンズに本塁打を浴びたものの、2-1で逃げ切った。公式記録は「勝利投手(5回3分の2)高橋直樹」「セーブ(3回3分の1)高橋直樹」となり、1人の投手に勝利とセーブが与えられたのである。
 セーブはこの年から採用された新しい記録で、現在のように細かい縛りはなかった。この予想外の出来事は翌年にルールを付け加えた。「勝利とセーブは勝利を優先する」とし「セーブは勝利の権利を持たない投手に与える」と。
 この年のプロ野球界は話題満載だった。
 ロッテ-太平洋の遺恨試合(後日、真相を取り上げる)に長嶋茂雄の現役引退、高橋直の同僚だった高橋博士が史上初めて1試合で全9ポジションを守った。牛革ボールを採用したのもニュースとなり、高橋直の記録はその他大勢扱いだった。
 高橋直は早大から日本鋼管を経て69年に日本ハムの前身の東映フライヤーズに入団、いきなり13勝を挙げた。日拓に変わった73年にも12勝をマークしエースとなった。
                    

 
                             
                                     
                                        

















 
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                     
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
         
         
         
         
         
         
         
         
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                 
                                