著者のコラム一覧
菅野徳雄ゴルフジャーナリスト

1938年生まれ。岩手県出身。立教大卒。1964年からゴルフ雑誌の編集にたずさわり、中村寅吉をはじめ、河野高明、安田春雄、杉本英世、尾崎将司など、数多くのトッププレーヤーを取材。わかりやすい技術論と辛口の評論で知られる。「ゴルフ・トッププロのここを学べ」「ゴルフスウィングの決め手」「即習ゴルフ上達塾」などの著書がある。

プロ野球をやめて習志野にきたジャンボは「独身」と偽っていた

公開日: 更新日:

 ジャンボは杉本に呼ばれての「下館合宿」では、私がよく使っていたキャディー施設の部屋で寝泊まりしていた。

あの部屋を長く使うなら家賃を取るぞ」

 ジャンボにこんな冗談を言った覚えがある。

 当時、私は埼玉の志木に住んでおり、錦ケ原(現さいたま市)でもよくプレーした。河川敷のコースでほぼ平坦なので、プロになったばかりのジャンボが打ち込みにきたときは、小高いティーイングエリアの斜面を利用し、つま先上りやつま先下がりのライから一心不乱にボールを打っていた。

 ジャンボの特別扱いで思い出すのは、日本プロの前週に行われた関東オープンだ。会場はジャンボが在籍する習志野CC。

「自分のコースではトーナメントをやりたくない」と言っていた日東興業の松浦社長が尽力して大会を呼んだと聞いた。

「ホームコースでジャンボに初勝利を挙げさせるお膳立てをした」ともっぱらだった。

 3日目が終わってジャンボは首位をキープ。豪快なドライバーショットより距離を抑えたティーショットが多かった。習志野に来て3年目のジャンボは「このコースは飛距離よりコントロール」と言った。

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