プロ野球をやめて習志野にきたジャンボは「独身」と偽っていた
ジャンボは杉本に呼ばれての「下館合宿」では、私がよく使っていたキャディー施設の部屋で寝泊まりしていた。
「あの部屋を長く使うなら家賃を取るぞ」
ジャンボにこんな冗談を言った覚えがある。
当時、私は埼玉の志木に住んでおり、錦ケ原(現さいたま市)でもよくプレーした。河川敷のコースでほぼ平坦なので、プロになったばかりのジャンボが打ち込みにきたときは、小高いティーイングエリアの斜面を利用し、つま先上りやつま先下がりのライから一心不乱にボールを打っていた。
ジャンボの特別扱いで思い出すのは、日本プロの前週に行われた関東オープンだ。会場はジャンボが在籍する習志野CC。
「自分のコースではトーナメントをやりたくない」と言っていた日東興業の松浦社長が尽力して大会を呼んだと聞いた。
「ホームコースでジャンボに初勝利を挙げさせるお膳立てをした」ともっぱらだった。
3日目が終わってジャンボは首位をキープ。豪快なドライバーショットより距離を抑えたティーショットが多かった。習志野に来て3年目のジャンボは「このコースは飛距離よりコントロール」と言った。


















