「今の子はいいですね」 長谷川勇也がバッサリ苦言を呈した納得の理由
超一流の打者も認めたバッティング。ただ、申し訳ないのですが、僕は長谷川といえばどうしても右翼守備の姿を思い出してしまいます。
当時、二軍が使用していた雁の巣球場は、夕方になると空の色と混じってボールが見えにくくなる傾向があった。そこで右翼守備中の長谷川が2回ほどフライをポロリとやった。それも「よし、アウト!」と誰もが確信する中での落球。だから僕を含め、二軍戦では打球が右翼に飛ぶたびに「ライトは……長谷川か……」と、みんなヒヤヒヤしながら注視するのが当たり前となっていた(苦笑)。
チームの雰囲気を変えるのもうまく、時折見せていたヘッドスライディングはナインを鼓舞する目的もあった。20年の巨人との日本シリーズ第3戦のそれが象徴的でした。すでにソフトバンクが2勝し、2点リードの六回、長谷川が凡打で一塁にヘッドスライディング。しかし、アウトとなり、長谷川は悔しさのあまり、グラウンドを叩き、しばらく起き上がれなかったくらいです。
普通に考えれば走り抜けた方が速いし、当時35歳の長谷川がそこまでやる必要はないと言えば、それまで。しかし、気持ちが入ったプレーで何とかチームを盛り上げようという思いがあったからこそ、頭から滑り込んだのです。


















