遠藤航は「インプット・アウトプットの能力はNo.1」 湘南時代の恩師が強みを語る

公開日: 更新日:

「ケガが治るという確証がなければ難しい」

──北中米W杯は前回同様、登録26人体制です。

「スペシャリストを何人か入れてもいいとは思いますが、複数の役割を担える選手の方が有利でしょう。航のように(複数ポジションを)柔軟にこなせる優れた人材をメンバーに入れておきたいと考えるのは、監督なら当たり前のことでしょう」

 ──遠藤は23年発足の第2次森保政権で主将としてチームを牽引。ケガは想定外だった。

「航は若い頃からケガが少なく、長い離脱や大きな挫折もなかった。そんな選手でも、試合中の負傷は避けられない」

 ──森保監督は遠藤を入れるかどうか、頭を悩ませているでしょう。

「ケガが治るという確証がなければ難しいでしょう。W杯(のメンバー選び)は義理や人情(で決まるもの)ではない。厳しい世界なのです。森保監督にとって難しいのは、メンバー発表からW杯初戦のオランダ戦まで約1カ月あるということ。その段階になれば治る選手もいれば、直前にケガをする選手もいる。見極めが非常に厳しいですね」

 ──遠藤にとって北中米W杯は集大成となる。

「前回カタール大会で越えられなかったベスト16の壁を突破し、最高の景色を見て欲しいという思いはあります。もちろん航が本大会に行けるのがベストです。彼もいずれ現役を退く時が来るでしょうが、日本サッカーの要人になる人材です。豊富な経験を日本サッカーに生かして欲しいと願っています」

(聞き手=元川悦子/サッカージャーナリスト 絹見誠司/日刊ゲンダイ)

※ロングインタビュー版は日刊ゲンダイDIGITALで公開中。関連記事から要チェックだ。

▽遠藤航(えんどう・わたる)1993年2月9日生まれ、33歳。神奈川・横浜市出身。J湘南ユース時代の2010年にJデビュー。15年に浦和、18年にシントトロイデン、19年にシュツットガルト、23年にリバプールに移籍。15年7月に日本代表初選出。16年リオ五輪代表として3試合出場。18年ロシア大会メンバー入り(出場機会なし)。22年カタール大会では全4試合に出場して16強入りの原動力になった。

▽反町康治(そりまち・やすはる)1964年3月8日生まれ、62歳。埼玉・浦和市(現さいたま市)出身。静岡・清水東高から慶応大卒業後、全日空の社員選手としてプレー。94年にJ湘南入り。97年に引退してからは新潟、2008年北京五輪代表、湘南、松本の監督を務めた。20年にJFA技術委員会委員長に就任。24年4月からJ清水のGM。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • サッカーのアクセスランキング

  1. 1

    酒浸り、自殺説も出た…サッカー奥大介さんの“第2の人生”

  2. 2

    小川航基〈後編〉尻に火が付いてからの成長曲線にあの中村俊輔が驚いた(桐光学園監督・鈴木勝大)

  3. 3

    中村敬斗〈後編〉「ブラジル戦の同点弾を娘とスタンドで見ながら胸が熱くなった」(三菱養和サッカースクール・生方修司)

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    中村敬斗〈前編〉中1でやってきた中村は「ミスター貪欲」だった(三菱養和サッカースクール・生方修司)

  1. 6

    町野修斗〈後編〉中澤佑二に怒鳴られ自ら“反省坊主”にした男の大きな転機(履正社高監督・平野直樹)

  2. 7

    町野修斗〈前編〉想定外の珍プレーで一発退場「ホントに宇宙人なんです」(履正社高監督・平野直樹)

  3. 8

    小川航基〈前編〉泊りがけの遠征先で「帰れ!」と言ったら本当に帰ったが…(桐光学園監督・鈴木勝大)

  4. 9

    戦争を“利用”するFIFAや現地の驚くべき銭ゲバ…チケット代、運賃、駐車場料金が軒並み爆騰

  5. 10

    JFAは森保一氏の“囲い込み”に必死 W杯後の「次の日本代表監督」のウワサが聞こえない謎解き

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本ハムは「自前球場」で過去最高益!潤沢資金で球界ワーストの“渋チン球団”から大変貌

  2. 2

    新庄監督にガッカリ…敗戦後の「看過できない発言」に、日本ハム低迷の一因がわかる気がした

  3. 3

    高市首相が天皇皇后のお望みに背を向けてまで「愛子天皇待望論」に反対する内情

  4. 4

    和久田麻由子アナがかわいそう…元NHKエースアナを次々使い潰す日テレの困った“体質”

  5. 5

    細木数子と闘った作家・溝口敦氏は『地獄に墜ちるわよ』をどう見たか? “女ヤクザ”の手口と正体

  1. 6

    佐々木朗希vsシーハン 「マイナー落ち」めぐるドジャース崖っぷち2投手がちんこ勝負

  2. 7

    あの細木数子をメロメロにさせて手玉に…キックボクサー魔裟斗のシタタカさ

  3. 8

    大和証券グループ「オリックス銀行を3700億円で買収」の皮算用

  4. 9

    「浜崎あゆみの父が見つかった?」と一部で話題に 本人がかつてラジオで明かしていた「両親の離婚」

  5. 10

    “幼稚さ”露呈した佐々木朗希「報奨金事件」…ド軍日本人スタッフ2名が「7000万円超」もらえず?